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「ジュラシックパーク」「ロスト・ワールド」「ジュラシックパークIII」といった初期の作品から、「ジュラシックワールド」「炎の王国」「新たなる支配者」、そして「復活の大地」に至るまで、シリーズを通して観客を魅了し続けてきたのが、ヴェロキラプトルとその近縁種たちです。
あなたは、映画に登場した全てラプトルの進化や種類、そしてハイブリッド種であるインドミナス・レックスやインドラプトル、さらには翼を持つ突然変異のミュータドンまで、その詳細を知りたいと考えているのではないでしょうか。
ヴェロキラプトルの知能の高さや集団での狩りの描写、そして人間との間に生まれた絆や、兵器化された新たな脅威について網羅的に解説していきます。
この記事を読むと、以下の点が分かります。
・ハイブリッド恐竜のインドミナス・レックスやインドラプトルの遺伝子構成と能力が理解できる
・「ジュラシック・ワールド」シリーズにおけるラプトルたちの立ち位置の変化が明確になる
・最新作で登場した新種のラプトルやミュータント恐竜の詳細が整理できる
シリーズ全作品に登場する全てラプトルのルーツ
- 最初の脅威:ジュラシックパークの姉妹たち
- ロスト・ワールドに潜むヴェロキラプトル
- 羽毛を持つジュラシックパークIIIのラプトル
- ラプトルのDNAが組み込まれたインドミナス・レックス
- 絆を築いたジュラシックワールドのラプトル隊
最初の脅威:ジュラシックパークの姉妹たち

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最初にスクリーンに登場したヴェロキラプトルは、その高い知能と残忍さで、観客に強烈な印象を与えました。
結論から申し上げますと、彼女たちは非常に賢く、人間に匹敵する作戦能力を持っていました。
その理由は、ドアノブを使って檻や建物内部の扉を開けようとしたり、囮を使って獲物を分断し、連携して倒すという行動が確認されているためです。
具体的には、「キム」「ランディ」「ビック・ワン」の三体が確認されており、特にビック・ワンはリーダーとして、パークの職員を襲撃した個体として描かれています。この三体は姉妹であると考えられています。
しかし、このラプトルたちを過度に恐ろしい存在として描く一方で、作中ではレックスとティムに冷蔵庫に閉じ込められたり、鏡に映った自分に気づかず体当たりしたりといった、どこかドジな一面も見せていました。
このように、彼女たちの能力は高く評価されていましたが、最終的にはティラノサウルスのレクシィに敗れ、パーク内の脅威は取り除かれることになりました。
ロスト・ワールドに潜むヴェロキラプトル

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『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』に登場したヴェロキラプトルは、イスラ・ソルナ島の研究所周辺の茂みをテリトリーとしていた虎模様の個体群です。
この作品のラプトルたちは、シリーズの中で最も多くの人間を殺害したと言われています。
それは、主に恐竜ハンターたちを奇襲し、集団で惨殺したためです。
しかし、『ジュラシック・パーク』の個体と比較すると、知能の描写はやや低めに描かれていました。
例えば、マルコム博士らが逃げ込んだ建物のドアを開けられずに憤慨したり、サラの策略によって仲間同士でぶつかり、争いを始めたりする様子が見られました。
このように、この個体群は力と数による圧倒的な獰猛性は持っていたものの、前作のような冷静で知的な連携や、道具を理解するような高度な戦略は見られなかった点が特徴と言えます。
彼らの主な活動場所は研究所付近であり、イアン・マルコム博士らは激しい抵抗の末、島からの脱出に成功しました。
羽毛を持つジュラシックパークIIIのラプトル

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『ジュラシックパークIII』で登場したヴェロキラプトルは、前作までの個体とは姿かたちが大きく変化しており、特にオスには頭に短い毛(羽毛)が生えているのが特徴です。
このラプトルたちは、ヴェロキラプトルが実際に羽毛を持っていたという古生物学の知見を取り入れたデザインであると考えられます。
加えて、この個体群は、群れの中でのコミュニケーション能力や仲間意識が非常に高いことが強調されていました。
彼らがアラン・グラント博士一行を執拗に追跡した主な理由は、仲間の卵を盗まれたことにあります。
このため、追跡の過程では、仲間の一人を半殺しにして囮にし、助けに来る人間を待ち伏せるという、前作を上回る賢く、かつ残忍な作戦を実行しました。
また、模型になったふりをして獲物を油断させるなど、高い芸当も見せています。
本来は、人間側が彼女たちの卵を盗んだことが追跡のきっかけであり、純粋な悪役とは言い切れない側面もあります。
この作品のラプトルは、一頭のメスを中心にオスが数頭仕える集団生活を営んでいる様子が描かれており、歴代シリーズの中で最も仲間意識が強いと言えるでしょう。
ラプトルのDNAが組み込まれたインドミナス・レックス

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ヴェロキラプトルの遺伝子は、後にシリーズ最大の脅威となるハイブリッド恐竜、インドミナス・レックスの創造に用いられました。
結論として、インドミナス・レックスはティラノサウルスをベースに、ヴェロキラプトルなど様々な恐竜のDNAを組み合わせて誕生したキメラ生物です。
ヴェロキラプトルの遺伝子が組み込まれた理由は、その高い知能を取り入れることにありました。
このため、インドミナス・レックスは体躯の巨大さや装甲の硬さだけでなく、ヴェロキラプトルに匹敵する知能と狡猾さを併せ持っていました。
具体的には、自ら体内に埋め込まれた追跡装置を抉り出して罠として利用し、飼育されていた檻から脱走したり、カメレオンのように体の色を変える擬態能力や、赤外線センサーを回避する能力を用いて人間を欺きました。
しかし、その凶暴性は著しく、生まれながらにして双子の姉妹を殺害するほどで、捕食のためではなく、ただ楽しむために他の恐竜を殺害する様子が描かれています。
最終的に、彼女はオーウェンの指示で再び味方についたラプトル(ブルー)と、クレアの機転で解放されたティラノサウルスのレクシィに追い詰められ、ラグーンから飛び出してきたモササウルスに捕食され絶命しました。

絆を築いたジュラシックワールドのラプトル隊

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『ジュラシック・ワールド』では、初めて人間との間に信頼関係を築いた4頭のヴェロキラプトルが登場します。
彼女たちは「ラプトル・スクワッド」と呼ばれ、長女のブルー、次女のデルタ、三女のエコー、末っ子のチャーリーで構成されています。
オーウェン・グレイディらによって訓練され、指示を理解するほどの高い知能と従順さを持っていました。
| 名前 | 特徴的な体色/模様 | 性格/役割 | 運命 |
| ブルー | 全体的に青みがかった体に紺碧色の横ライン | 長女、群れのサブリーダー。オーウェンに最も従順。 | 生存(以降のシリーズの主役) |
| デルタ | 淡い緑色の体色 | ブルーの右腕的存在。劇中で多くの人間を殺害。 | インドミナス・レックスに殺害される |
| エコー | 褐色の肌にまだら模様 | 凶暴な性格。ブルーとリーダーの座を争った傷を持つ。 | インドミナス・レックスに殺害される |
| チャーリー | 緑色の体に黒の縞模様 | 末っ子。比較的温厚でオーウェンに敬意を表す。 | 討伐隊のロケットランチャーにより爆殺される |
彼女たちは当初、インドミナス・レックスを討伐するために投入されましたが、インドミナス・レックスが持つラプトルの遺伝子と意思疎通を図ろうとした結果、人間側に反旗を翻す事態となりました。
しかし、オーウェンの必死の呼びかけにより、ブルーは再び彼との絆を取り戻し、最終決戦ではティラノサウルスと共にインドミナス・レックスに立ち向かいました。
この作品は、ヴェロキラプトルが単なる賢い敵から、人間と共闘する仲間へと立ち位置を変える、重要な転換点となりました。
最新作で登場した全てラプトルの新種と進化
- 炎の王国で登場したハイブリッド、インドラプトル
- 新たなる支配者で見られたアトロキラプトルとピロラプトル
- 復活の大地のミュータドンとヴェロキラプトル
炎の王国で登場したハイブリッド、インドラプトル

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『ジュラシック・ワールド/炎の王国』では、インドミナス・レックスのDNAをベースに、ヴェロキラプトルの遺伝子を組み込んだ改良型のハイブリッド恐竜、インドラプトルが登場します。
結論として、インドラプトルは兵器として開発された小型かつスピード特化の恐竜です。前述の通り、体は黒く、側面に黄色い線を持つ雄の個体です。
その理由は、軍事目的で開発されたため、人間の銃から照射された赤色のレーザーでターゲットをロックオンし、音響シグナルで攻撃を開始するという習性を持たされていたからです。
その身体能力は異常で、前肢の鍵爪と力だけでかなりの傾斜を難なく昇り降りし、窓の鍵を開けて侵入するといった器用さも持ち合わせていました。
しかし、その凶暴性と知能の高さゆえ、開発者側の制御を離れ、オークション会場から脱走します。
また、インドミナス・レックスの時と同様、非常に悪趣味で狡猾な性格をしており、ウィートリー隊長を狸寝入りで欺き、食い殺しました。
最終的に、彼女はブルーとの死闘の末、展示されていたトリケラトプス科のアグジャケラトプスの頭骨の角に串刺しにされて死亡しました。
これは、純粋なヴェロキラプトルであるブルーがハイブリッドの脅威を打ち破った瞬間と言えるでしょう。

新たなる支配者で見られたアトロキラプトルとピロラプトル

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『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』では、おなじみのヴェロキラプトル(ブルーとその娘ベータ)に加え、アトロキラプトルとピロラプトルという新たなドロマエオサウルス科の恐竜が登場しました。
アトロキラプトル:レーザーでロックオンする暗殺者

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アトロキラプトルは、「残忍な略奪者」という意味を持つヴェロキラプトルの近縁種です。
この四体のラプトルは、タイガー、パンテラ、ゴースト、レッドという名前が付けられており、特に軍事訓練が施されていました。
その能力は、レーザーポインターでロックオンした獲物を、噛み砕くまで執念深く追い続けるという、非常に危険なものでした。
彼らはマルタ島でのカーチェイスでオーウェンやクレアを追い詰めましたが、最終的にはオーウェンとバリーの連携や、環境を利用した策略によって倒されたり、檻に閉じ込められたりしました。
ピロラプトル:水中も狩場とする羽毛恐竜

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ピロラプトルは、全身が赤い羽毛に覆われた小型の肉食恐竜で、白亜紀後期のヨーロッパに生息していたとされています。
この映画で初めて羽毛恐竜が主要な役割を果たしました。
彼らの特徴は、非常に俊敏な動きと、凍った湖の氷を割って水中を水鳥のように泳ぎ回り、水面下から獲物を奇襲するというトリッキーな狩猟スタイルです。
オーウェンはバイオシン社のサンクチュアリの氷の上で彼らの奇襲に遭い、命の危機に瀕しました。
水陸両用とも言える特殊な能力は、これまでのラプトルには見られなかった大きな進化点と言えるでしょう。
復活の大地のミュータドンとヴェロキラプトル

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『ジュラシック・ワールド/復活の大地』では、ヴェロキラプトルは脇役として短い登場に留まり、その運命は非常に厳しいものでした。
結論として、この作品に登場したヴェロキラプトルは、新たな脅威である突然変異体、ミュータドンの餌食となり、その出番は瞬時に終了してしまいました。
その理由は、この作品の舞台となった島がインジェン社による最も悪質な遺伝子操作が行われた場所であり、恐竜とハイブリッドとも異なる「突然変異(ミュータント)」が誕生していたためです。
ミュータドンは、ヴェロキラプトルに翼竜の要素が加わり、翼を持つ怪物として描かれています。
これは、脚本家が「翼竜とラプトルの融合」というアイデアを基に生み出された存在です。
このため、従来のラプトルとは異なる異形の怪物がプレデターとして君臨する世界が描かれています。
ミュータドンは、翼を使って空を飛びながら獲物を追い詰め、ラプトルを鷲掴みにして瞬殺するほどの強靭さを持っていました。
前述の通り、この作品に登場したヴェロキラプトルは、ミュータドンに捕食されるシーンのみの登場であり、その活躍はほとんどありませんでした。
この描写は、シリーズの顔役であったラプトルが、新章のミュータントの引き立て役となってしまったことを示唆しています。


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シリーズを網羅する全てラプトルの特徴と役割
これまでの『ジュラシック』シリーズ全作品を通して、全てのラプトルとその近縁種は、単なる肉食恐竜ではなく、物語の鍵を握る重要な役割を果たしてきました。
- 『ジュラシックパーク』ではドアを開けるなど高い知能でシリーズの恐怖を象徴
- キム、ランディ、ビック・ワンの三姉妹が登場し、ビック・ワンがリーダー格だった
- 『ロスト・ワールド』の虎模様のラプトルがシリーズで最も多くの人間を殺害
- 『ジュラシックパークIII』では羽毛を持つ個体が登場し、卵泥棒への強い執着を見せる
- オスとメスが存在し、群れでの交流や高い仲間意識が特徴だった
- ヴェロキラプトルのDNAがハイブリッドのインドミナス・レックスに組み込まれた
- インドミナス・レックスは知能、擬態、装甲を持つ最強のキメラ生物として登場
- 『ジュラシックワールド』でブルー、デルタ、エコー、チャーリーのラプトル隊が登場
- ブルーはオーウェンとの間に種を超えた絆を持ち、後にシリーズの仲間となる
- インドラプトルはインドミナス・レックスの遺伝子を含む小型の兵器ハイブリッド
- インドラプトルはレーザーでロックオンした獲物を攻撃するよう訓練されていた
- 『新たなる支配者』ではアトロキラプトルや水中も狩場とするピロラプトルが登場
- アトロキラプトルはタイガー、パンテラ、ゴースト、レッドの四体で構成されていた
- 『復活の大地』ではラプトルが翼を持つミュータドンに捕食され一瞬で退場した
- ヴェロキラプトルはシリーズを通して賢い敵から重要な仲間へと立ち位置を変えている
